先日高崎芸術劇場で行われたジュニアクラシックコンクールの審査を行いました。
ピアノは他の楽器に比べてやはり人数が多く、3時間くらいの長さになります。小さな子が頑張ってピアノを弾いているのを見ると微笑ましくて嬉しくなります。自分の出来る範囲で素直に弾いている子がとても好感が持てます。コンクールだと細部まで作り込んで・・となりがちですが。

やはり自分で自分の表現したいという気持ちが出てきてから、本当に音楽の面白さが分かってくるところなので、そこまでは自由に弾いているのも本来的には良いのだと思います。
そうは言っても表現方法については手伝う必要がありますが、このあたりは何とも言えないところで、小さいうちに演技までつけていたり、演劇のような大げさな表現は少なくとも本人から出てきたものではないので、それは本質的には違うというのが自分の意見です。
もちろん、自分の気持ちが出てきてからは精一杯に音楽を読み取って、深くまで理解すると大きな表現につながりますし、技術的なこと以上にそこが本来最も大事にされることです。
そんなことを思いながら、演奏を聴いていて、今日はそれに加えて二人の伴奏をしました。中々、審査と伴奏を一緒の時間にすることは無いので、時間が間に合うのか心配していましたが、うまくスケジュールを組んでもらったので無事に終わりました。
みんな頑張って音楽に向き合っている姿を見るのは気持ち良いです。審査の講評も出来るだけ役に立つように、大きな視点に立って書いているつもりです。
少しでも参考にしてもらって理解を深めてもらえれば嬉しいです。