タブレットでの楽譜

電子楽譜について。

以前からiPadを使って楽譜を見ていましたが、やはり紙の楽譜の方が良いとは思っていて、ただ最近は舞台でも電子楽譜を使っている場面を良く見る様にもなったので、改めて考えて新しいiPadを購入しました。

紙の楽譜が良いと思う理由としては、故障の心配が無いこと、譜めくりはあるにしても、最大で4、5ページ一度に広げられること、の二つが大きいです。

故障については実際何か起こったことはないので大丈夫なのでしょうが、早く動かしすぎてフリーズすることも含めて、最悪画面が映らなくなることも想定はされます。まぁただ、ここは電子楽譜を使う以上はそこまで言っていられないところではあります。

そして、譜めくり。ピアノの楽譜はやはり長いので、譜めくりはある程度の長さの曲であれば必須です。伴奏やアンサンブルは楽譜を置いて弾くので、良いタイミングでめくれる箇所があれば良いものの、なかったときは音を少し抜かしたり、部分的に覚えたり、右手の音を左手で取ったりまたその逆であったりと試行錯誤することになります。

どうにもならなそうなこともありますが、何とかしてどうにかするしかないのが実際です。つまり紙の楽譜で譜めくりをしなくて良くなればそれがベスト。ただそんなことは不可能なので、電子楽譜の出番です。

が、ここで問題なのはまたもや譜めくり。画面が紙の楽譜に比べて小さいということに関しては今回の新しい機種のサイズであれば(2024 13 インチiPad Air (M2))でほぼ解決です。楽譜を少し大きく表示することで、紙の楽譜サイズのA4もしくは菊倍判(225mm×305mm)とあまり変わらないことになります。

譜めくりに関して色々と調べた結果、今までも使っていたアプリのPiascoreがジェスチャーで譜めくりが出来ることが分かり、今回のiPadのモデルはfaceidの機能が無いので出来るか半信半疑でしたが、無事にできました!

ということで右目のウインクで次に進み、左目のウインクで前に戻ります。少し練習すればこれは大丈夫。口を曲げるというのもある様ですが、これは自分には無理でした。

この機能は一度めくると、2度めくり防止のため2秒経たないと連続でめくれない様になっているとのことです。

この秋は楽譜を使う本番も数多くあるので、早速使ってみようと舞台で使ってみると、問題発生。めくりたいときはウインクでうまくいくのですが、楽譜の途中を弾いている時に不意に進んだり、戻ったりしてしまうことがあります。おそらく、ステージなので照明が非常に明るいことと、自分自身が楽譜を集中して見ているせいなのか、瞬きをしっかりと両目でしていないのだと思います。ステージでは無いところではほぼこの問題は起きませんでした。

なかなか難しい…。弾いている時に意識的に瞬きを両目でするのは不可能ですし、何よりも勝手に楽譜が戻ってしまうのはある程度は覚えているにしても、また楽譜をめくり戻さなくてはなりません。

結局スワイプして次のページに進むのがベストということで今回は何回の本番はそれで演奏しました。そうになってくると譜めくりに関しては紙と変わらないと思わなくも無いですが、確かに紙をめくるよりは、スワイプの方が速い。ただ紙の方が楽譜を伸ばして置けるので譜めくり自体の回数が減る。

もちろんフットペダルという選択肢もあり、これも前にトライしました。これの問題点は、どこにあるか譜めくりの度に確認しなくてはいけないことと、今、進むボタンか戻るボタンどちらに足が置いてあるかわからなくなること、そもそもペダルを二つ使った場合は踏めないこと、蹴っ飛ばす恐れがあること、などピアノには無理と判断してお蔵入りになっています。管楽器や弦楽器であれば悪くないと思います。

まだまだ続く譜めくり問題。

この記事をシェアする

ARCHIVES

ページ上部へ戻る