ヴィエナの講師、矢島智恵美のフルートコンサートのお知らせです!
2月11日、前橋の昌賢学園まえばしホールです。ぜひお聴きください。
・プログラムの解説です。
リサイタルのテーマは、《古典に導かれた珠玉のフルート作品》。
古典とは、バッハらが活躍したバロック音楽の時代のスタイルの事で、その時代の作品と、その形式を近代の音楽に取り込んで作られた曲を中心にしました。
J.S.バッハ作曲の《フルートとピアノのためのソナタイ長調BWV1032》は非常に古典的な作りであり、リサイタルの幕開けとして相応しい、華やかで明るい楽章から始まります。
《無伴奏フルートによるパルティータ イ短調BWV1013》は全て昔から踊られてきた、舞曲による組曲です。アルマンド、コレンテ、サラバンド、ジーグ・アングレーズにより構成されています。
J-M.ダマーズ作曲の《コンセールによるソナタ作品17》も同様に、舞曲で構成されています。フランス近代音楽の響きと舞曲のリズムが組み合わさり、端正で美しい音楽を生み出しています。
古典的な作品も残したG.ピエルネ作曲のソナタ作品36は3楽章から成り、美しいだけではなく、リズムや和音もとても印象的な曲です。師のC.フランクの好んだ循環形式が使われ、1曲を通してソナタのいくつかのテーマが随所に現れている所もとても面白いです。またピアノとフルートが両方主役となる曲で、両パートの掛け合いも魅力的です。
B.ゴダール作曲《ジョスランの子守歌》やG.フォーレ作曲《コンクール用小品》は2曲とも美しい小品で、一度耳にした事がある方もいらっしゃると思います。
古典的で端正な響きと新しさが融合した聞き応えのあるプログラムできっと楽しんでいただけることと思います。
矢島智恵美フルートリサイタル《古典に導かれた珠玉のフルート作品》、是非お聞き下さい!