2019年が始まり、もうすぐ新年度を迎えますね。まだまだ寒い毎日ですが、たまに暖かい日があると、春の訪れを実感します。今年、今年度もまた目標を立て、充実した1年にして行きたいと思います。
先日レッスンで、あるミュージカルを観劇したという生徒さんのお話を聞いたのを思い出し、私も1月に観劇した、劇団四季のミュージカル《パリのアメリカ人》についての感想を書こうと思います。
ミュージカル《パリのアメリカ人》
1952年にアカデミー賞を受賞し、“アメリカ音楽の魂”と称されるガーシュウィン兄弟の代表曲が散りばめられた同名映画に想を得たこのミュージカル。 映画の内容をさらにふくらませた物語と、イマジネーションをかきたてる新しいダンスによって初めて舞台化され 、2014年にパリで公演がスタート。翌年にはニューヨーク・ブロードウェイに進出。トニー賞で振付賞、編曲賞、装置デザイン賞、照明デザイン賞を獲得しました。(劇団四季のHPより)
ミュージカルの題名である《パリのアメリカ人》は、G.ガーシュウィンが作曲した〈交響詩〉の曲名でもあり、コンサートでも演奏されます。〈交響詩〉とは、標題付き(テーマ付き)管弦楽曲の一つで、19世紀の半ばにリストが使い始めた呼称です。
交響詩《パリのアメリカ人》のテーマ(標題)は、パリ見物に来たアメリカ人の情景と感情の描写だそうです。曲を聴いていると、街の生活の音や車のクラクション等、街を散策しているような楽しい気分になります。ガーシュウィンの曲らしく、ジャズやブルースの要素が大きく用いられ、普段あまりクラシックを聴かない方でも、楽しめる曲ではないでしょうか?
また、交響詩《パリのアメリカ人》は私にとって、大変思い出深い曲でもあります。大学の頃、オーケストラでこの曲を演奏する機会がありました。そこにはどうしても吹けないパッセージがあり、本番ぎりぎりまで必死に練習しました。ソロや他にも目立つ箇所も多く、とても緊張して本番に臨みました。その部分を除いてですが、ガーシュウィンの音楽の楽しい世界の中で演奏が出来、良い経験になりました。
そのような思い出もあり、ミュージカル《パリのアメリカ人》を観劇を楽しみにしていました。
舞台は第二次世界大戦直後のパリ。芸術家の3人の若者は、一人の女性のバレエダンサーに恋をしてしまいます。登場人物それぞれに葛藤があり、複雑な事情があります。その中で、悩みながらも前に進んで行く人々にとても元気付けられました。劇中に繰り広げられる溌剌としたダンスシーンや、舞台上でのうっとりしてしまうような色彩感がとてもお洒落で素敵でした。そして何よりも、劇後半の交響詩《パリのアメリカ人》の曲に乗せて踊るバレエシーンが圧巻で、見入ってしまいました。勿論アイ・ガット・リズムなどの名曲でも楽しませてくれました。
今年も沢山の芸術(コンサートや舞台芸術、絵画、芸術以外にもまだまだ他にも吸収すべき物は沢山あると思いますが)に触れていきたいと思います。
吸収するだけではなく発信していく事も大切なので、レッスンや演奏を通して今年も楽しく音楽を奏でて行きたいと思います。
chiemi