今回はフルートの出演者に焦点を当てます。
フルートに憧れを持っている子どもたちも多く、小さい頃から続けているピアノに加えて、フルートを始める子も多くなっています。
ただ、ある程度身長が大きくなってこないと、楽器を持つのも大変。小さい子どもでも手がキーに届く様に、頭部管(吹く部分の管)が曲がっているものもありますが、なかなかそこから始めることも少なく、普通のサイズのフルートが持てるようになってからか、もしくは中学校の吹奏楽部に入って始めるパターンが主な流れです。
ピアノの基礎がある場合、ソルフェージュ(譜読み)の力や、音感があるので、とてもスムーズにフルートに入ることができます。
そうは言っても、ピアノでは鍵盤を降ろせば音が出たものの、フルートは音を出すまでが一苦労の場合も多く、ある程度上達してからも吹き方、呼吸の仕方がとても大切になってきます。優雅な丸い音で、曲を吹きこなすまでには、長い時間が必要になります。
今回の発表会で演奏したお子さんたちは、小学校高学年から高校生。皆、昔からフルートを吹きたい!との思いがあった様です。
兄弟姉妹でのフルートとピアノでのデュオはいつも優雅で暖かな雰囲気です。そして、本格的な曲にチャレンジしている子の舞台では集中力と緊張感も感じられます。
ピアノは横を向いて演奏しますが、フルートはお客さんの正面を向いて演奏します。それだけでも大きな感覚の違いとなり、息を使うので緊張感がダイレクトに音に出てきます。
そんな中でも、みんな素晴らしい演奏を披露することができました。憧れの楽器での舞台を楽しんでいるのが伝わってきました!