伊藤正×石原理恵 デュオリサイタル ”100年の音色”

シリーズ5回目のコンサートになります。皆様に支えられてコンサートを続けて来られています。ありがとうございます!

2025年5月11日、日曜日に高崎芸術劇場、音楽ホールにて開催します。

このページでは今回のコンサートの曲について、また過去のシリーズのコンサートの動画を掲載していきます。

少し私たちのこと、またコンサートの内容を知っていただくことでより当日を楽しんでいただければ幸いです。

今回のテーマは「100年の音色」

クラシック音楽の代表的な作曲家、モーツァルトやベートーヴェンは「ウィーン古典派」というくくりで呼ばれることが多いです。18世紀から19世紀初めにかけての時代です。

それに対して「新ウィーン学派」というグループがあります。作曲家の名前は、シェーンベルク、ベルク、ヴェーベルンという人たちですが、あまり馴染みはないですね。こちらは20世紀初頭です。

ベートーヴェンの生まれた年が1770年、シェーンベルクは1874年。ここにおよそ100年の開きがあります。そしてこの間でヨーロッパ音楽は信じられないほど大きく変化しました。

今回のコンサートはその100年間ほどの音楽を聴き比べてみようというコンセプトです。古典的なベートーヴェンなどはメロディーも分かりやすいですが、その100年後になると多くの作曲家が新しい変化を求めた結果、パッと聴いて分かりやすい音楽というところとは離れていきます。

この時代の絵画などを見ても、現代アートまでとは行かないにせよ、何が書いてあるのか分からない、というようなことになってきますね。キャンバスを赤と黒に塗っただけだったり。音楽も方向性を見つけるために試行錯誤していることが明確に分かる時代です。だからこそ様々な様相が見られて(聞くことが出来て)面白いとも言えます。

そんな100年を超えた二つの時代の音楽を比べると面白いものが見えてくると思いませんか?

今回のプログラムではその違いに焦点を当てます。

チケットはこちらから(高崎芸術劇場のページへのリンク)

目次——–

  • 今回のコンサートのプログラムと動画(2/5更新)
  • 過去のコンサート関連の動画(2/5更新)
  • 当日のプログラムのデータ 〜 (後ほど掲載します)

今回のコンサートのプログラムと動画

「100年の音色」のプログラムです。

ソプラノピアノソロ
マリーアントワネット:それは私の恋人モーツァルト:ピアノソナタK.331(トルコ行進曲付き)
中田喜直:海ほおずきと少年ベートーヴェン:ピアノソナタOp.110
モーツァルト:いとしい人、その痛みをベルク:ピアノソナタOp.1
シューベルト:ミニョンの歌Ⅲ(どうかもう少しこのままの姿で)シェーンベルク:6つの小さなピアノ曲
シューマン:私のバラ 
ヴォルフ:あたしの恋人が月明かり注ぐ家の前で歌っている
ヴォルフ:あたし、ペンナに住んでいる恋人がいるの
プフィッツナー:だから春の空はそんなに青いの?
プフィッツナー:我が眠りは一層浅くなり
武満徹:3月のうた
ベルク:小夜啼鳥(サヨナキドリ)
R.シュトラウス:睡蓮 
R.シュトラウス:明日
アイスラー:ある街に寄せて

ここからはリハーサルから作成した動画です。今回のプログラムのものです。

まずはマリーアントワネットの「それは私の恋人」

あの有名な王妃が作曲をしていたとは驚きですね。綺麗な可愛らしい小品です。

こちらは100年の音色で例えると前の時代ものになります。

続いてはハンス・アイスラーという作曲家の「ある街に寄せて」

ドイツのハイデルベルクの街を歌った歌詞に哀愁のあるメロディーをつけています。

こちらは後の時代。歌曲なのでメロディーはもちろんありますが、その背景に伴奏としてある音楽は昔のものと比べてフワッとしたイメージが感じられるでしょうか?

3つ目はハンス・プフィッツナーの「だから春の空はそんなに青いの?」。

今回のテーマでは、新しい方の時代の作曲家ですが、あまり分析的な(ある意味で聞きにくい)ではなく、それよりも少し前のロマン派時代のような美しい旋律を書いています。

ここからはピアノ。リハーサル動画ではありませんが、参考に。巨匠の演奏です。当たり前ながら素晴らしい!モーツァルトの愛らしいソナタ。3楽章が有名なトルコ行進曲です。

そしてベートーヴェン。激しい作風の時代を超えた後の、後期の名曲です。開始部分は先ほどのモーツァルトのソナタを模倣している様な柔らかなイメージです。

チケットはこちらから(高崎芸術劇場のページへのリンク)

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過去のコンサート関連の動画

こちらは昨年2024年のコンサート「音楽とお酒の不思議な関係」で演奏したの伊藤正の自作の曲の第一曲です。

3年前のコンサート。武満の作品です。

こちらはピアノソロ。ラヴェルの亡き王女のためのパヴァーヌ

今回も古典として取り上げるモーツァルトです。曲目は「クローエに」

こちらも今回も演奏するベルク。「部屋の中で」


チケットはこちらから
(高崎芸術劇場のページへのリンク)

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