11月3日にベヒシュタインの引き比べのコンサートを行いました!
沢山のお客様に来ていただき、大盛況でした。
ゼロからの企画だったこともあって、どのピアノを使うか、どの順番で弾くか、何の曲を弾くかということから始めました。リハーサルで一通りのピアノを全て触ってみた結果、ホフマンのアップライトから、徐々に上位モデルに移っていくという流れを決めました。その中にアップライトもグランドも含めて。
またそれぞれのピアノの特徴を分かりやすく伝える曲を選ぶことにして、やはり大きなグランドピアノになる程、音の表現の幅が広がることから、ほぼ時代順に並べることで、ピアノの音楽の発展の歴史とクロスオーバーするようなプログラムにもなりました。
まず始めはホフマンのアップライトから。これではバッハの平均律を演奏しました。音の立ち上がりの良さと、音自体の明るさが主なテーマとなりました。
こちらのベヒシュタインのアップライトではトルコ行進曲、続いてはシューベルト即興曲など。それから徐々に大きなピアノになるにつれて、リストのワルツやベートーヴェンの悲愴など重さを感じられる曲に進んでいきます。
特にアップライトにもかかわらず、Concert8というアップライトの最上位モデルは、完全に響きの空間の広さという意味でアップライトの枠を遥かに超えていました!
こちらは昔の構造を使っているモデル。非常に柔らかく繊細な響きがします。
ピアノの歴史や構造に関しては加藤社長が素晴らしい詳細にわたる解説をして下さいました。
最後はグランドピアノでベートーヴェンの熱情とリストの献呈を演奏して終わり。みっちり90分の濃い時間となりました。
自分としてもとても貴重な機会で、沢山勉強になりました。ピアノの奥深い世界をみなさんも楽しんでいただければと思います!