ヴィエナ生徒の高校合格記&メッセージ

教室で小さな頃から長くピアノとフルートを勉強している生徒さんから高校の合格を機にメッセージをいただきましたので掲載します。

今年の春に前橋女子高校に見事合格しました。音楽で様々なことを学べたことがとても嬉しいです!

12年というとても長い間、ヴィエナには本当にお世話になりました。レッスンがあまりうまくいかなくて拗ねたこと、教本に先生が面白いイラストを描いていたこと、妹のレッスン時間に教室でピアノに合わせてダンスしたこと、フルートを吹いて酸欠でふらふらになったこと、全部がなつかしいです。

 ヴィエナで特に印象に残っているのは、年二回の発表会です。年二回は、他と比べても多いと思います。いつも先生は技術的にも仕上げる時間的にもギリギリの課題曲を出してくださるので、直前になると毎回、終わらないかもしれないと非常に焦っていました。

キラキラのドレスはうれしい反面、大きな舞台に一人で立つのは極度の緊張がかかります。本番でミスをしたことは苦い記憶です。しかし、発表会で身に着けた舞台度胸は他の場面で大いに役立ちました。

そのひとつは学校の合唱コンクールの伴奏です。大会本番でも固くなりすぎずに弾ききることができました。ヴィエナで習っている人は、他と比較しても、演奏の安定感や表現力が高いと思います。

二つ目は人前に堂々と立てるようになったことです。司会進行、生徒会の放送や発表、演説、指示出し等、本当に多くの場面で役立ちました。発表会で何度も人前に出る回数を積むことで、臆することなくたくさんの人の前に立てるようになりました。

また、発表会で、同年代の子がハイレベルな曲を弾いているのを肌で感じられたのもいい刺激になったと思います。

わたしは、音楽の上達の道は、すべての物事の上達の道に通じると思います。学校の勉強は、基本的に全員がクリアできる課題を同じペースで進んで行きますが、ヴィエナでは、個人の能力や得意不得意にあわせて、先生、ときには生徒が自ら考えて確実にクリアできる課題の一歩先の課題が出されます。そこが伸びるポイントだと考えます。

小さいうちからレッスンで出される目標の達成に向けて、自分の頭で考えて練習し、失敗と成功を積み重ねることで、どんな目標にも成功の道筋を描けるようになります。

ピアノの弾き方のみならず、私はヴィエナで、成功の仕方を学びました。また、音楽という人生の喜びを見つけました。何度もできるまで繰り返し練習することはつらい時もあったけれど、優しくそして的確にアドバイスをくれる先生の存在があったからこそ、ここまで成長することができたと思います。今は純粋に音楽が楽しいです。

本当に、ありがとうございました。

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