皆発表会を終えての次のレッスン。みんな新しい曲に移ります。ほとんどは発表会で中断していたテキストに戻ります。ただ私の生徒は小学校高学年が多いのと、発表会でいろいろな曲を耳にした直後なので、ソナチネ等に戻るだけではなく「何か名曲が弾きたい!」と言います。
全音の「名曲100選」という楽譜があります。初級、中級、上級の3冊で合計100曲になります。その中の初級編には40曲余りのまあまあ簡単な曲が入っています。
エリーゼのために、モーツァルトのトルコ行進曲等です。簡単といっても、小学校高学年にならないと弾けない曲が大半を占めます。オクターブもどんどん出てきますから、手がちいさなうちは弾きにくいです。
私の担当している子どもたちの多くが、この本を楽しめる年齢になってきました。今回何人もがこの本を買いました。「これ一生ものだからね」と伝えました。本当にこの楽譜が一冊あれば随分楽しめます。
ドビュッシーのアラベスク1番なども入っていますが、初級より難しいと思うし、モーツァルトのトルコ行進曲などもプロのピアニストがステージで弾く曲でもあります。美しき青きドナウなど、きちんと演奏したら中級か上級のテクニックが必要です。
無人島に本を1冊だけ持っていっていいとしたら、この楽譜集が心も和み、長い時間、飽きずに楽しめて一番いいと思います。もちろんピアノもなくてはならないから、非現実的な話ですが(笑)
全音のピアノピースという、1曲ずつの楽譜も売り出されています。例えば小犬のワルツだけ等。でも1曲で500円くらいします。4曲買えば2000円で、この名曲集と同じ値段になります。それに1冊の本になっていた方がばらばらにならなくていいし、ホントに持っていたい楽譜集です。
kumiko