「お母さん、たしかクジ運よかったよね!」と正。「そんなこと全然ないよ」と私。「絶対いいですよ!昨年、フライパン当たったじゃないですか。」と友美せんせい。「ウン、当たった…。でもフライパンだよ……」と私。
こんな会話から、来年12月の子どもたちの発表会の抽選会は私が行くことになりました…
毎年、会館のホールの抽選会にはとても頭を悩ませます。
春にはおとなの発表会。冬には子どもの発表会。前橋市民文化会館。担当してくださる会館のみなさんも優しく、音の響きもよく、大好きなホールです。ただ、みんながそう感じているのでしょう。なかなか取れません。一つの発表会が1回の抽選会で取れることは珍しく、たいてい2.3回通います。
抽選会は使用したい月の1年前の1日です。来年12月に使いたければ、一年前の今年の12月1日に抽選会です。実は先月、11月1日の朝は正せんせいと友美せんせいが行きました。でも取れなかった。それで、「私たちはクジ運が悪い。とれる気がしない。」という話になったわけです。
ヴィエナの子どもたちの発表会は、今年は9枠使用しました。午前、午後、夜をそれぞれひと枠とした場合です。発表会が5部で5枠。それに対してのリハーサルが平日等で4枠です。それをうまく組み合わせて取るのは毎年至難の業。本当に私も取れる気がしないのです。よく毎年、発表会出来ているなと自分たちで感心するほどです。
「さあ、明日が抽選会だ!」となると、私はその9枠の組み合わせパズルを始めます。
もし、明日クジで1番が当たったらすぐに希望日を伝えなくては、あとの方々をお待たせしてご迷惑がかかります。また、悪いクジを引いてしまったら、第1希望は無理ですから、第2,第3希望も前もって考えておかなくてはなりません。
抽選会前日に1時間以上考え、また当日朝、再度ホームページの「空き状況」を早起きして出発1時間前にチェック。そこで思わぬ発見。「えっ、11月15日(土)が空いた!」確か昨日は空いていなかったはず。そこで、もし12月の抽選会で良いのが取れなかった場合、この11月15日を使用した場合のシュミレーションも急いで考えました。「あっもう出発の時間だ」と市民文化会館へ。
15分前についたらもう会場はいっぱい。わたしは20番めの団体でした。後ろのほうに座ったのですが、どこが空いているかが書いてある黒板が良く見えない。それで前の席に移動しました。そこでまたもや「えっ!」。なんと私の第1希望、第2希望が急に使えなくなっていたのです。前橋市が第1週の土日、第2週の土日を借り押さえしたとの説明。きのうの空き状況では確か空いていたのです。会場のみんなもざわついています。会場に50人は来ていたと思います。
前橋市の催しが優先なのは知っていますし、そのことをどうこう言うつもりはありませんが、どうしてもっと余裕をもって取ってくれなかったのでしょうか(少なくともホームページには反映されていませんでした。)しかも、どちらになるかわからないので「とりあえず」2候補押さえている。一夜にして一番貴重な4日間が減りました。会場に朝から来ている多くの人たちは、その急に取れなくなったところを取りたくて来ていたと思います。なぜなら次の第3週の土日は以前から公的催しで、小ホールは押さえられていて、その次の土日はもう年末、会館最終日ですから。
市民文化会館の館長さんや係の方たちも大変のようでした。「このどちらかは空くので空いた時点で、希望者の方々の再抽選をいたします。」との説明。でもそれがいつになるかはわからないとのこと。市民文化会館は押さえるように言われているだけで、会館が決められる催しではないのでしょう。私は過去、数十回抽選会に参加しましたが、このケースに出会ったことはまだありません。みんなの中からは「うちは金曜日から、土日セットで使いたいのですが、金曜日は今日取れるとして、第1週、第2週どちらの金曜日を私は予約しておけば良いのでしょうか?」と本当に聞いていてもパズルのような質問に会館も困っているようでした。
そしてもう一つの話。会館から「11月15日が1つ空きました。ここをご希望の方は挙手してください。いらっしゃいませんか?」たぶん、数人いれば、その場でじゃんけんとか、くじ引きとかになるのだと思います。ところが急な話で挙手はありません。私は朝シュミレーションしていたものがここで頭に浮かび「これで行くほうがいい。」と2秒ほどで(笑)決めました。結局、挙手したのは私ひとり。「では、あなたはもう抽選会に参加しなくていいので、今からすぐに事務室に行って(会場費を払ったりの)手続きをしていってください。」と言われました。それなのでその後の抽選会の様子はわかりません…
一番に会館の駐車場に戻ったら、駐車場の係のおじさまが、「早かったね。もう取れたのかい」と。私が「抽選会の12月分ではなくて、ひと月前の11月に空きが出たのでそこを選べたんです」と。「それは良かったねえ!」と祝福していただきました。
ヴィエナに戻ってから報告。「クジ運が良かったのではなく、今回、年の功での判断だったね(笑)」と正。
kumiko