昨年夏のピティナでのコンクールのレッスンに関わって以来、半年ぶりの先日1月14日に、4.5年生の部で私の生徒をひとり、コンクールに出しました。このコンクールの指導は私は初めてでした。
ヴィエナは12月上旬に年に一度の大きな発表会をしました。小4の女の子、Yちゃんは、発表会ではモーツァルトのロンドニ長調を暗譜で綺麗に弾きました。
コンクールの参加を秋に決めたとき、私は「発表会の曲と並行して練習すればいいよね」と、彼女に気軽に話しました。発表会の練習の真っ最中の時期でしたので、本当は誰にも声がけするつもりはなかったのです。私自身、発表会のことで手一杯でしたし。ただ、Yちゃんはちょうど、前橋市合唱コンクールの伴奏に選ばれたりして、ピアノに気持ちが乗っていたので、つい押してしまったのです。もうひと頑張り!みたいな乗りで。
ところが、発表会の曲、ロンドニ長調は奥が深く、曲も長く、35分のレッスンでは、足りないくらい。コンクールの2曲は、まったく触る間がありませんでした…。
12月に発表会が終わってから、1か月でコンクール…
正直「まいったな。乗りで大丈夫なんて言ってしまって。」と反省。それからは、彼女と駆け足でした。
でも、それからのレッスンが本当に楽しかったのです。(もしかして楽しんだのは私だけ?)1回ごとに上達していく彼女。グラフでいうと急上昇。でも、合格するまでにはならない。長年の経験から、受かりそうな演奏かどうかは、とてもよくわかります。本当に時間との追いかけっこで、お正月3が日があけてすぐにもレッスンしたりしました。
私は、仕上げの指導を誰かにお願いしようとすると、とたんに頼る気持ちが出てしまいます。そうすると、自分の絞り出し(?)が出来なくなってしまうのです。彼女がうまくいかないところがあるとき、「どうしよう、どうしよう」と寝ているときも考えてつづけていると、指導方法のアイディアが浮かぶのです。そのアイディアがぴったりはまったときは快感です。
最後のレッスンの1回前に、もしかしたら何とかなるかもと思い、コンクール前日のレッスンで「やった!」と確信しました。
当日、合格しました。演奏が終了して、ホールから出て、私と話しながら階段を降りていたら、Yちゃんが突然目の前から消えた。数段を一気にジャンプ!お母さんに怒られていた。「ここは、うちじゃないのよ」と。ほんとうにとても元気なYちゃんです。
※前日の13日と、14日とで、ただし先生、ともみ先生の生徒もこのコンクールに参加し、ヴィエナから参加した合計5人全員が入賞し本選出場となりました。いずれの部も3.4人に1人合格という難関でした。
kumiko