私は月餅が好きです。
先日、正せんせいと、友美せんせいが、生徒のコンクールの関係で横浜へ行くと聞いたので、「もし中華街のほうに行くのなら、月餅買ってきて」とお願いしてしまいました。
20代のとき、中国へ、両国の青年の交流会事業(群馬県主催)で大きな船で行ったことがありました。それぞれ自分の特技を披露したりして交流を深めました。100人を超えるメンバーがいっしょに行きました。私はフルートを持参していき、天津の体育館で、 8000人の前でさだまさしの「秋桜」をギターの方の伴奏で独奏しました。本当にそんなに大勢いたのかな?ものすごく広い体育館で8000人ってその時記憶しているのだけど…今ではその光景もすべてが夢の中のような不思議な思い出です。
中国滞在の最終日ころ、日本へのお土産として、月餅屋さんで月餅を買いました。日本の新宿中村屋の月餅の3~4倍くらいのボリュームの月餅が何種類も並んでいました。直径も一回り大きく、厚みも2倍はあります。
木の実やオレンジピールなどを小豆餡なしで、餅米をつなぎとしてまとめた濃厚な月餅なども好きですが、私が忘れられないのは、中国で買ってきた、ゆでたまごの黄身が丸々ポコンと真ん中に入っている月餅。ほんとうにお月様のよう。
これがあったらお願い!と頼みました。
結果…買ってきてくれました!
萬珍ろうというお店で、1つ700円。「蛋黄大月餅…塩卵と蓮あん月餅」とあります。アヒルの塩漬け卵の黄身部分が蓮あんの中にポコンと入っています。お月見の秋だけの販売かもしれません。通年ではないのでお店の月餅のしおりなどには掲載されていません。月餅そのものが、もともとはお月見に由来している名のようですが、その中で特に黄身入りが、お月様のイメージでお月見の行事に使われるのでしょうか?
お店のしおりには月餅について ●「中国の唐の時代、6代皇帝玄宗が宮廷で中秋の名月を愛で、宴を催した。 時を経て後漢の時代に、宴で月餅が供されたのが、その名の由来」とあります。
こんな感じです。美味しいです。
私にとって月餅は様々な思い出もミックスされていて、ホントに夢のあるお菓子になっています。食べても太らないことを祈って。無理か…
kumiko